剣道の段級審査!合格のご褒美は何?

昇段

剣道の段級審査は、受験する子どもも親もドキドキです。合格したら受験番号が貼り出されます。子供も緊張していると思いますが親も心臓バクバクです。不合格だと余分にお金がかかると思うと何が何で合格してもらいたいもの!長男も長女も、ストレートに3段まで合格、中学生になった次男も無事1級に合格できました。私も三段までは、ストレートに来ましたが、緊張も失敗もあるので毎回緊張します。
子どもの級が上がったり段が上がってもプレゼントとかはしませんがお昼ご飯や夕飯がいつもより豪華になります。でも自分が合格すると竹刀袋を買ってみたり防具袋を新調したり甲手や胴、面、剣道着を新しくしています。1つ1つが達成感につながります。自分へのご褒美ですからね。先生方は、6段、7段に昇段されると剣道仲間から袴を贈ってお祝いをしますが大人でも子供でも1つ上に上がるのはうれしいものです。

 

子どもたちの段級審査を見ていて思うのは、稽古を休まず行ってる子は合格しやすいけど休みがちさぼりがちの子の番号は落とされる(不合格)が多いです。三段ぐらいまでは普段から怠けず練習をする・・それだけです。

 

初段に求められるもの

昇段

二段も三段も高い壁ですが、その前に実技(立ち会い)初段で落ちる子が多いです。今回も1級受験者のレベルが高くて初段の受験者が見劣りしたのか?残念ながら何人も不合格でした。試合ではないので守りの姿勢にならないこと、相手が打ったから自分も打つような後手後手の剣道にならないように気をつけなければいけません。気合と発声は、出しすぎるぐらいでちょうど良いです。声を腹の底から出すことでインパクトのある積極的な攻めや動きにつながります。子どもたちの発声でよくあるのが短く切れてしまうもの、打突した後、残心を意識するように声もつなげます。打たれて動揺しないことや焦って体勢を崩さないことも重要です。

 

相手にもよりますが審査は、なまもの。短い時間にどれだけ実力もアピールできるかが合格の決めてとなります。打たれても打たれたから不合格というわけではありません。全身全霊で打突する、初段から三段で気をつけたいことは、

 

  1. 正しい着装と礼法
  2. 適正な姿勢
  3. 基本に則した打突
  4. 充実した気

 

実技は、試合ではないので勝ち負けは関係ありませんがインパクトのない打突では丸がもらえません。とにかく基本に忠実にまっすぐを意識することが大切。

 

四段五段になると初段から三段の着眼点に以下の項目が加わります。ただ闇雲に打ち込めばいいというものでもないみたい。(自分は、まだ未知の世界w)

 

  1. 応用技の錬熟度
  2. 鍛錬度
  3. 勝負の歩合

全国には、剣道有段者は148万人おりそのうち稽古をしている人は、29万人。圧倒的に続ける人が少ないわけですが、高齢になっても続けられるのが強みです。剣道界の最高峰は、範士八段。昔は、9段、10段まであったみたいです。

 

六段から八段までの実技審査では、五段までの着眼点に以下が重要になります。

 

  1. 理合
  2. 風格・品位
項目名1 基準 年齢制限 合格率(パーセンテージ)
一級   小学六年生以上  

初段
※審査員5人中3人○で合格

剣道の基本を修習し、技倆良なる者

一級合格者
満13歳以上

80〜90%

二段
※審査員5人中3人○で合格

剣道の基本を修得し、技倆良好なる者

初段合格後1年以上修業
(中学生)
※受審段位年齢35歳

60〜70%

三段
※審査員5人中3人○で合格

剣道の基本を修錬し、技倆優なる者

二段合格後2年以上修業
(高校生)
※受審段位年齢40歳

40〜50%

四段
※審査員6人中4人○で合格

剣道の基本と応用を修熟し、技倆優良なる者

三段合格後3年以上修業
※受審段位年齢45歳

30〜45%

五段
※審査員6人中4人○で合格

剣道の基本と応用に錬熟し、技倆秀なる者

四段合格後4年以上修業
※受審段位年齢50歳

20〜30%

六段
※審査員6人中4人○で合格
※形審査は3人中2人○で合格

剣道の精義に錬達し、技倆優秀なる者 五段合格後5年以上修業 10%

七段
※審査員6人中4人○で合格
※形審査は3人中2人○で合格

剣道の精義に熟達し、技倆秀逸なる者 六段合格後6年以上修業 8%

八段
※第一次審査、審査員6人中4人○で合格
※第二次審査は審査員9人中6人○で合格
※形審査は3人中2人○で合格

剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者 46歳以上 1%
九段 審査廃止 審査廃止 H12年(2000年)より審査廃止
十段 審査廃止 審査廃止

S49 (1074年)2月以降空位
H12年(2000年)より審査廃止

 

初段から三段までの審査は、審査員5人中3人以上の合意により合格と判定する。
四段から七段までの審査は、審査員6人中4人以上の合意により合格と判定する。

 

初段 一級受有者で、満13歳以上の者
二段 初段受有後1年以上修業した者
三段 二段受有後2年以上修業した者
四段 三段受有後3年以上修業した者
五段 四段受有後4年以上修業した者
六段 五段受有後5年以上修業した者
七段 六段受有後6年以上修業した者
八段 七段受有後10年以上修業し、かつ、年齢46歳以上の者

 

どの級でも段でも合格不合格の決めては曖昧なものです。相手の良し悪しやレベルや経験年数よりも「自分」の剣道をするしかないし合格したからエッヘンというのではなく合格した段や級にふさわしい自分になるための修業をする心構えも大事なのかなと思います。道には、終わりがありませんね。


昇段にかかる費用(料金)や目安など

 

 

2017年5月に2日間かけて京都で開催された8段審査。(11月に東京でも開催されます。)京都会場では、1742人受験して合格者は13人だけ。合格率は0.7%。厳しいですね。ちなみに7段の受験者609人うち合格者は110人で合格率は18.1%。6段の受験者は882人で合格者は169人合格。合格率は12.9%でした。今回は、一緒に稽古をしている高齢のお爺さま(81歳)が7段に合格され50代の女性が6段に合格されました。去年は、立て続けに50代女性が6段7段に合格されてもう・・尊敬しかありません。昇段された方に共通していることは、「稽古」と「基本」を大事にされていて常に精進されていることです。人生の先輩であり同じ女性の背中は本当にかっこいいです。でも何歳になっても前を向き上を目指すことはステキなことです。

 

剣道の段級審査(昇段審査)審査料や登録料などかかる費用について

 

審査料は地方によって異なります。6段7段になると審査代だけでも結構な金額ですが合格したら合格したで登録料で支払う金額も大きいです。

 

初段 実技+学科+日本剣道形審査:木刀(太刀の形1本目〜5本目)3500円(審査料)+6000円(登録料)=9500円(合計)
二段 実技+学科+日本剣道形審査:木刀(太刀の形1本目〜7本目)4500円(審査料)+7500円(登録料)=1万2000円(合計)
三段 実技+学科+日本剣道形審査:木刀(太刀の形1本目〜7本目)5500円(審査料)+1万500円(登録料)=1万6000円(合計)
四段 実技+学科+日本剣道形審査:木刀(太刀の形1本目〜7本目)小太刀の形3本 7500円(審査料)+1万5000円(登録料)=2万2500円(合計)
五段 実技+学科+日本剣道形審査:木刀(太刀の形1本目〜7本目)小太刀の形3本 9000円(審査料)+2万1000円(登録料)=30000円(合計)
六段 日本剣道形審査:太刀の形7本 小太刀の形3本 1万3000円(審査料)+4万8000円(登録料)=6万1000円(合計)
七段 日本剣道形審査:太刀の形7本 小太刀の形3本 1万4000円(審査料)+7万1500円(登録料)=8万5500円(合計)
八段 日本剣道形審査:太刀の形7本 小太刀の形3本 1万8000円(審査料)+10万5500円(登録料)=12万3500円(合計)
錬士  
教士 20,550円
範士 -

 

2017年八段合格者の年齢は?

 

愛媛の門田睦志さん47歳、千葉の鈴木仁さん48歳、愛媛の山崎克広さん49歳、埼玉の増田健一さん49歳、山口の友弘浩二さん49歳、茨木の山下克久さん49歳、神奈川の三崎恭裕さん46歳、大阪の中寛和さん73歳。40代でも取得される方はおられるんですね。今回81歳で7段を取得した人も10年後91歳で八段を受験すると仰っていましたがバイタリティがすごいです。

 

7段と8段は、当たり前だけど素人目に見ても全然違います。八段の先生ってやっぱり雲の上の存在です。圧倒的な迫力とオーラがまったく違います。なんだろう?立っているだけで存在感がすごくて岩みたいに不動なのにいっぱつでやられた感満載、強さも速さも超人だな。半端ない威圧感・・笑。

 

筆記(学科)について

自分へのご褒美

防具
防具袋
竹刀袋

昇段された方から剣友や子どもたちに記念品

面手ぬぐい700円〜
鍔止め1200円〜
鍔2500円〜

昇段された方へのお祝いに

サメ胸胴3万円〜
竹刀袋1万円〜
甲手2万円〜
袴2万円〜


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